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hashoutが2026年6月にXで観測したいいね5,000件以上のキャンペーン416件(全数)を分析。拡散を支えたのは青バッジの一般ユーザーで、延べの43%は複数キャンペーンを広める常連でした。
SNS分析レポートサービス「SocialReport」を提供する株式会社hashoutは、2026年6月にXで観測した、告知投稿がいいね5,000件以上を獲得したプレゼントキャンペーン416件(全数)を集計しました。あわせて、月内で拡散の大きかった主要キャンペーン100件について、それを広めた「拡散の担い手」を抽出し、その顔ぶれを分析しました。その結果、担い手の中心は特定のインフルエンサーではなく、フォロワー数の中央値が2,813件という等身大の一般ユーザーであることが分かりました。
キャンペーンの規模や賞品の傾向とあわせて、「誰がキャンペーンを広めているのか」という視点から、6月のXキャンペーンを振り返ります。
2026年6月にX上で観測した、いいね5,000件以上のプレゼントキャンペーンは416件でした。この416件のリポスト数は中央値20,638件・最大218,166件で、表示回数は中央値430,180回でした。最も拡散したのはセブン‐イレブン・ジャパンのキャンペーン(リポスト218,166件)で、コンビニエンスストア大手の大型企画が月間の最上位を占めました。
業種別の件数では、外食が102件と最も多く、菓子82件、ゲーム・エンタメ79件が続きます。賞品別では、自社商品を賞品にしたキャンペーンが207件と全体の半数近くにのぼり、コンビニや飲食チェーンが自社のメニュー・商品を賞品にする企画を数多く実施した月であったことがうかがえます。

ここからは、月内で拡散の大きかった主要キャンペーン100件(ブランドの重複を除いた上位)から抽出した、拡散アカウント延べ408件(ユニーク287件)を見ていきます。まず目を引くのは、そのフォロワー規模です。担い手のフォロワー数は中央値2,813件で、1千〜1万フォロワーの層が全体の55%を占めました。10万フォロワーを超える大型アカウントは2%にとどまります。

キャンペーンを大きく広げているのは、影響力の大きい少数のインフルエンサーではなく、数千フォロワー規模の一般ユーザーの積み重ねでした。なお、担い手のほとんど(延べ408件中401件)はXの青バッジ(有料の認証済みアカウント)を持っており、認証ユーザーが拡散の主な担い手になっている様子も見えてきます。
担い手が普段どんな話題を発信しているかをプロフィールから分類すると(n=408)、最も多いのは懸賞・お得情報系で全体の20%でした。ただし、それに偏っているわけではありません。ゲーム・アニメ17%、エンタメ・アイドル・音楽16%、暮らし・ライフスタイル・育児15%と、関心の異なる層が横並びで続きます。

懸賞好きのユーザーが熱心に応募している一方で、ゲームやエンタメ、暮らしといった自分の興味関心の延長でキャンペーンに参加している層も厚く、拡散の担い手は決して一枚岩ではないことが分かります。賞品のジャンルによって、集まる担い手の顔ぶれも変わってくると考えられます。
もう一つ見えてきたのが、拡散における「常連」の存在です。ユニーク287アカウントのうち54アカウントが、100件の主要キャンペーンのなかで複数のキャンペーンを拡散していました。数のうえでは全体の2割ほどですが、延べの登場回数で見ると、この常連たちが全体の43%を占めています。
つまり、多くのキャンペーンを横断して拡散する一部のヘビーユーザーが、Xキャンペーンの拡散を下支えしている構図です。プロフィールに懸賞・応募に関する記述を持つアカウントも、ユニークで見て25%を占めました。キャンペーンの拡散数を評価する際は、こうした常連層の存在を念頭に置くと、数字の見え方がより立体的になります。
最後に、6月のキャンペーン416件を業種・賞品の切り口で見た拡散の傾向をまとめます。ここでは1件の突出案件に左右されにくいリポスト数の中央値で比較します。
業種別では、菓子(中央値29,336件・82件)が最も高く、小売・EC(23,040件・56件)、外食(22,409件・102件)が続きました。店頭で受け取れる商品や、日常的に手に取る商材を賞品にできる業種が、6月は拡散で上位に立っています。一方、件数では外食が102件と最も多く、菓子82件、ゲーム・エンタメ79件が続きました。実施数の多さと拡散の高さは必ずしも一致せず、たとえばゲーム・エンタメは件数こそ多いものの、リポスト中央値は11,897件と中位にとどまっています。

賞品(インセンティブ)の種別では、自社商品が207件と全体の半数近くを占め、リポスト数の中央値も24,586件と高い水準でした。自社のメニューや商品そのものを賞品にする設計が、企業アカウントの主流であり、拡散の面でも有効であることがうかがえます。これに対し、件数で2番目に多いコラボグッズ(86件)は中央値10,231件と、主要な賞品のなかでは最も低くとどまりました。なお、件数の少ない種別は参考値ですが、最も多く使われる自社商品が中央値でも高水準にある点が、実務的な示唆になります。

6月の集計からは、キャンペーン設計に向けたいくつかの示唆が得られます。まず、Xキャンペーンの拡散は、一部の大型インフルエンサーではなく、数千フォロワー規模の一般ユーザーの積み重ねで広がっていました。特定のインフルエンサーへの依存を前提にせず、幅広い一般ユーザーが参加したくなる設計が、結果的に拡散につながると考えられます。
一方で、拡散数の一定割合が「複数キャンペーンを渡り歩く常連層」によって支えられている点にも注意が必要です。拡散数の大きさをそのまま新規顧客の獲得数と捉えるのではなく、どんな関心を持つ層に届いたのか——賞品のジャンルと担い手の顔ぶれの相性まで見て評価することが、キャンペーンの本当の成果を測るうえで大切だと考えられます。
6月のXキャンペーンをあらためて振り返ると、「誰が広めているのか」という視点の大切さが浮かび上がります。拡散を支えていたのは、華やかなインフルエンサーではなく、数千フォロワーの等身大のユーザーたちでした。そして、その多くが自分の興味関心に沿ってキャンペーンに参加していました。拡散数という一つの数字の裏側には、多様な関心を持つ生活者の広がりと、それを下支えする常連層がいます。その解像度を上げていくことが、キャンペーンをより良く設計し、正しく評価する第一歩になると考えます。SocialReportは、こうした実測データを通じて、キャンペーン設計の判断を数字で支えていきます。
株式会社hashoutは、SNS分析レポートサービス「SocialReport」の開発・提供およびSNSマーケティング支援を手がける企業です。X(旧Twitter)・Instagramを対象に、ハッシュタグキャンペーンの集計、競合アカウント調査、クライアントレポートの作成をワンストップで効率化するサービスを提供しています。また、AI・SNS・ゲーム・ガジェットなど、Xで話題のテックカルチャーを発信するメディア「shiritomo」も運営しています。
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