Instagramを賢く運用するにはハッシュタグがカギ？効果的な活用法とおすすめツール7選

「Instagram運用を始めてみたけれどなかなか効果が出ない」

「自社の運用方法があっているのかわからない」

そんな風に感じたことはありませんか？

Instagramを企業やブランドのマーケティングツールとして利用している場合、あらゆる側面からの分析を行い改善を施していくことが欠かせません。

すでにいろいろなツールを使って分析しているけれど、なかなか結果に結びつかないのであれば“ハッシュタグ”を強化してみましょう。

Instagramマーケティングをする上で、適切に計算されたハッシュタグを使うことはブランドの認知向上やフォロワー獲得にとても役立ちます。

本記事では、Instagramをビジネスで利用する上でのハッシュタグの重要性や、分析に役立つおすすめツールをご紹介します。

Instagram運用を効率よく行いたい方や、ハッシュタグ分析をこれから行う企業のSNS運用担当者さんは、ぜひ最後までご覧ください。

1 ♯ハッシュタグとは
2 Instagram運用におけるハッシュタグが重要な理由
3 効果的なハッシュタグの活用法
4 おすすめ分析ツール①SOCIALERT
5 おすすめツール②hashout[ハッシュアウト]
6 おすすめツール③SINIS［サイニス］
7 おすすめツール④Aista[アイスタ]
8 おすすめツール⑤HOTARU.AI
9 【番外編】おすすめハッシュタグ検索ツール
10 まとめ：ハッシュタグを分析して適切なハッシュタグ選定をしよう

♯ハッシュタグとは

そもそも、「#」(ハッシュタグ)とは、「#旅行」「#下町グルメ」のように特定のキーワードの先頭に「#」をつけることでタグ化されたもののことです。

ハッシュタグをタップするとハッシュタグページにアクセスでき、同じキーワードの投稿を瞬時に閲覧できるようになります。

ハッシュタグはInstagram、Facebook、TwitterなどさまざまなSNSで利用されていますが、それぞれの特性により使用する目的や特徴が若干異なります。

本記事ではInstagramにおけるハッシュタグについて詳しく解説しています。

Instagram運用におけるハッシュタグが重要な理由

Instagram運用をする上で、ハッシュタグを活用することがマーケティングにおいて成果をあげる重要なポイントとなります。

その理由は以下の3点です。

Instagramの主な検索方法がハッシュタグ検索であるため
“ググる“から“タグる“へのシフト
ハッシュタグフォロー機能がある

以下で詳しく解説します。

Instagramの主な検索方法がハッシュタグ検索であるため

Instagramで使用できる検索方法は、アカウント名検索、ハッシュタグ検索、スポット検索となっており、テキスト内のワードを検索する、いわゆる「キーワード検索」はできません。

大企業や人気アカウントであればアカウント名検索が有効な場合もありますが、そうでない限りはハッシュタグ検索が主な検索手段となります。

ハッシュタグ検索とは、発信者側が投稿する際にハッシュタグをつけることで、ユーザーが特定のワードを検索した際にハッシュタグと合致すれば表示される検索方法のことです。

逆を言えば、ハッシュタグが付いていない投稿は、検索されることがなく閲覧数があまり伸びないということです。

キーワード検索とは違い、ハッシュタグ検索の場合は完全一致でなければ検索結果に表示されないことも特徴です。

閲覧数を増やすためには、必ずハッシュタグ付けが必要であり、検索されやすい人気のあるハッシュタグを選定することが重要です。

“ググる“から“タグる“へのシフト

「ググるよりタグる」と言われているように、Google検索を使う代わりにInstagramやTwitterで“ハッシュタグ検索”をする若者が増えていることも理由のひとつです。

Google検索では、運営者側からの情報を得られる一方、ハッシュタグ検索の場合は、ユーザー目線でのリアルな写真や口コミ情報を閲覧できます。

例えば、ある家具屋の名前をGoogle検索した場合、家具屋の公式ホームページや購入サイトなどへアクセスでき、販売している商品や詳細な情報を得ることができます。

しかし、同じ家具屋の名前でハッシュタグ検索をした場合、公式アカウントの投稿内容と一緒に、実際に利用しているユーザーの使用例やおすすめ商品が検索結果に表示されます。

ハッシュタグ検索は、検索しているユーザーと同じ目線の情報をリアルタイムで閲覧できるため、有益であり利用度が高まっています。

現に、2016年の株式会社サイバー・バズ社による調査では、Instagramにおける女性ユーザーの約4割がハッシュタグ検索から商品・サービスを購入したという結果が出ています。^※1

また、2020年11月に行われた、Facebook Japanのマーケター向けイベント「House of Instagram（#インスタハウス）」によれば、日本のInstagramユーザーが「ハッシュタグ検索」を行う回数は、グローバル平均の約5倍にも及んでいるそうです。^※2

日本では積極的にハッシュタグ検索が行われており、情報発信者はユーザーの求めている情報と適切なハッシュタグを活用することで、多くの集客やフォロワー獲得が期待できます。

※1 Instagramにおける「ハッシュタグ検索と購買行動の関係性」｜株式会社サイバー・バズ

※2 House of InstagramFacebook｜ Japan

ハッシュタグフォロー機能がある

Instagramには、お気に入りのハッシュタグをフォローできる機能があります。

ハッシュタグをフォローすると、該当のハッシュタグがついた投稿がフィード画面に表示される仕組みとなっています。

これにより、アカウントをフォローしていなくてもユーザーが興味を持っている投稿を掻い摘んで見ることができるようになります。

Instagramはシェアやリツイートなどの拡散機能がなく、フォロワー以外のユーザーに閲覧してもらうことが難しい媒体なので、このハッシュタグフォロー機能の対策をすることはとても大切です。

自社の投稿をより多くのユーザーに見てもらうためには、フォロー数の多いハッシュタグを選定し、適切なハッシュタグをつける必要があります。

効果的なハッシュタグの活用法

つぎに、自社の投稿における閲覧数やいいね！などを多く獲得するために、効果的なハッシュタグのつけ方を6つご紹介します。

1.ハッシュタグの数は多い方がベター

Instagramでは最大30個のハッシュタグをつけて投稿することが可能です。

できるだけ多くのユーザーに見てもらうためには、ハッシュタグを多く使用し検索範囲を広くしておくことがポイントです。

現に、Instagramの人気投稿ではだいたい10個以上のハッシュタグがついていることが多い傾向です。

TwitterのようにテキストメインのSNSの場合、ハッシュタグの羅列は煙たがられる傾向にありますが、Instagramではそのような心配があまりありません。

それは、Instagramのフィード画面でキャプション全文を表示するためには、“続きを読む”をタップしなければ表示されず、ハッシュタグも表示されないからです。

ただし、関連するキーワードがない場合は、無理にたくさん付ける必要はありません。

意味もなく多くのハッシュタグが付いた投稿は、ユーザーからの信頼をなくし客離れが起こる可能性もあり、逆効果となってしまう場合があります。

また、Instagramのハッシュタグは31個以上つけてしまうと、コメントが投稿できなくなってしまうので注意しましょう。

2.ビッグワード、ミドルワード、スモールワードをまんべんなく使用する

ハッシュタグに使われるキーワードは、ビッグワード、ミドルワード、スモールワードの3つの種類に分類できます。

例えば、以下のようにランク付けされ、下に向かうほど投稿・検索ボリュームは少なくなり、検索意図が具体的になります。

「#インテリア」(ビッグワード／投稿数約1000万件)
「#ソファ」(ミドルワード／投稿数約37万件)
「#カリモクソファ」(スモールワード／投稿数約5000件)

ビッグワードは競合が多く、検索結果のトップに表示されにくい反面、上位に表示されればより多くのユーザーにアプローチすることが可能です。

ミドルワードやスモールワードは、検索される数も少なくなりますが、競合が少ない分、検索結果の上位に表示されやすくなります。

さらに、スモールワードはターゲット層がかなり絞られるため、ヒットすれば集客や購買などの結果につながりやすいワードと言えます。

【例】

上の投稿はミドルワードの検索結果で人気投稿に表示された投稿です。

ハッシュタグには、ビッグワード、ミドルワード、スモールワードのそれぞれが細かく使われています。

このように検索結果で優位に表示させるには、何気なく関連ワードをハッシュタグとしてつけるのではなく、関連するキーワードを上記の3つに分類し、それらをまんべんなく付けることがポイントとなります。

3.関連性のないハッシュタグを使用しない

できるだけ多くのハッシュタグをつけることが望ましいですが、関連性のないハッシュタグを入れてしまわないように注意しましょう。

ハッシュタグの検索結果画面の「人気投稿」は、Instagram独自のアルゴリズムによって表示されています。

関連性のないハッシュタグが含まれていると、Instagramが“何の記事なのか”を認識できなくなり、検索結果の人気投稿に表示(トップ表示)されない傾向にあります。

例えば、インテリアの写真を投稿する際に「#ヘアオイル」のような関連性のないハッシュタグを入れることで、投稿内容がぼやけてしまい、検索されにくくなってしまうのです。

いくら人気のハッシュタグを使っていても、検索結果の下位に表示されてしまっては、閲覧数は伸びません。

投稿する写真や動画に関連するキーワードを適切に選定しましょう。

※参考：Shedding More Light on How Instagram Works｜Instagram

４.人気投稿で使われているハッシュタグを活用する

すでにいいね！やコメントが多くついている投稿のハッシュタグを使うことで、人気投稿からの流入を狙うことができます。

特に同じジャンルのインフルエンサーが利用している投稿は、自社の投稿にも有効であることが多いため、競合の情報は常にチェックしておくことも大切です。

人気投稿に共通のハッシュタグがある場合は、積極的に取り入れていきましょう。

【例】

こちらは、3000件以上の「いいね！」を獲得している投稿です。

自社がこちらのアカウントと同じインテリア系のジャンルを取り扱っている場合、このような人気投稿で使用されているハッシュタグを積極的に活用しましょう。

そうすることで、人気投稿を見ているユーザーが気になるハッシュタグをタップしてハッシュタグページへアクセスした際に、自社投稿を閲覧してもらえる可能性が高くなります。

5.オリジナルハッシュタグをつくる

企業のイメージやサービス内容にあった、オリジナルハッシュタグを作ることも有効です。

自社アカウントで積極的にオリジナルハッシュタグを活用することで、そのハッシュタグをブランド化させることができます。

また、オリジナルハッシュタグを広めるには、自社の投稿に使用するだけでなく、ユーザーにも同じハッシュタグを使用してもらうように呼び掛けましょう。

例えば、投稿やストーリーズ、プロフィール画面でオリジナルハッシュタグを付けて投稿することを促したり、オリジナルハッシュタグを使ったキャンペーン施策を打つとより効果が出やすくなります。

ハッシュタグを使用してくれたユーザーの投稿を自社アカウントで紹介するようにしておけば、お互いにwin-winな環境を作ることができ、相乗効果も期待できます。

【例】

大手雑貨店の「無印良品」では、Instagramのプロフィール画面に“Share your MUJI Life with #muji”と提示しており、無印良品の商品を使った生活を「♯muji」のハッシュタグをつけてシェアしてもらうように呼びかけています。

その結果、♯mujiのハッシュタグ投稿数は約169万件にも及ぶほどになっており、多くのユーザーが無印良品の商品をInstagramで紹介しているということになります。

このように、企業ではなくユーザーが発信した情報はUGC(User-generated-content)と呼ばれ、実際の消費者からの情報として信頼度が高く購入などの結果につながりやすいことが分かっています。

つまり、オリジナルハッシュタグを広めてUGCの数を増やすことができれば、とても費用対効果の高いマーケティングが行えるということです。

6.ハッシュタグ検索ツール、分析ツールを活用してハッシュタグを選定する

人気のあるハッシュタグや効果の出やすい(エンゲージメントにつながりやすい)ハッシュタグは、ツールを使うことで効率よく探し出すことができます。

“どのハッシュタグでどれほど拡散されたのか“、“どんなハッシュタグがいいね！やコメントを集められたのか“を分析することは、今後のハッシュタグ選定にとても役立ちます。

また、利用するツールによっては競合アカウントの分析も行うことができ、有効なハッシュタグの発見につながる場合があります。

手動での分析が追い付かなくなったり、更にSNS運用を強化したい場合は、ハッシュタグ分析ツールを取り入れてみましょう。

次項より、ハッシュタグの分析ツールをご紹介します。

ハッシュタグ分析ツールは、自社アカウントが投稿したハッシュタグがどれほどの効果が出たかを追跡したり、分析結果のレポート作成をする際にもとても役立ちます。

【番外編】おすすめハッシュタグ検索ツール

そもそも、どんなハッシュタグをつければよいかわからない、関連ワードが思いつかない、というようにハッシュタグ選定に困っている場合におすすめのツールをご紹介します。

すべて無料で利用できるため、ハッシュタグ選定に迷ったら一度使ってみてはいかがでしょうか。

①Instatool(インスタツール)

Instatool(インスタツール)は、関連ハッシュタグ検索、ハッシュタグ人気度調査、ハッシュタグフォローおすすめユーザー検索、類似ハッシュタグ検索、ハッシュタグ人気ランキングの5つの機能が利用できるハッシュタグ検索ツールです。

なかでも「関連ハッシュタグ検索」では、特定のハッシュタグ(キーワード)を入力すれば、入力したハッシュタグと同時に使われているハッシュタグの情報などを検索し、関連ハッシュタグを見つけ出してくれます。

どんなハッシュタグを使用すればよいかわからない、といった場合にとても役立ちます。

そのほか、ハッシュタグごとの人気度も確認することができ、無料でハッシュタグを調べたい場合にとても役立つツールとなっています。

ハッシュタグがテンプレート化されていなかったり、運用を始めて間もない時にもおすすめのツールです。

②ハシュレコ

ハシュレコは上記のインスタツールと同じように、無料で関連ハッシュタグを検索することができるツールです。

利用したいハッシュタグをクリックすると、クリップボードにコピーすることができ、そのままInstagramの投稿画面にペーストができるため、投稿時の入力を省略することができます。

また、ハッシュタグのリンクをクリックするとInstagram内のハッシュタグ検索にアクセスすることができるので、ハッシュタグの投稿数も簡単に確認することができます。

③Top 100 HashTags on Instagram

人気ハッシュタグと投稿ボリュームを100件ずつ見ることができ、特定のハッシュタグを選択すると、関連するハッシュタグを見ることが可能です。

また、同ツール内にある「ハッシュタグの変換と分析」という機能を使えば、キーワードや投稿時のキャプションの文章を入力すると自動的にハッシュタグに変換することも可能です。

国外のツールですが、日本語のハッシュタグにも対応しているため、ひらがなや漢字の検索を行うことも可能です。

人気のあるハッシュタグをまとめて確認したい場合はこちらのツールが便利です。

まとめ：ハッシュタグを分析して適切なハッシュタグ選定をしよう

以上、Instagram運用におけるハッシュタグの重要性について解説しました。

この記事のまとめです。

Instagram運用においてハッシュタグが重要な理由

Instagramの主な検索方法はハッシュタグ検索であるため
“ググる”より“タグる”へシフトしているため
ハッシュタグフォロー機能があるため

効果的なハッシュタグの活用方法

ハッシュタグの数は多いほうがベター
ビッグワード、ミドルワード、スモールワードをまんべんなく使用する
関連性のないハッシュタグを使用しない
人気投稿で使われているハッシュタグを活用する
オリジナルハッシュタグを作って投稿する
ハッシュタグ分析ツール・検索ツールを使ってハッシュタグ選定をする

おすすめハッシュタグ分析ツール

SOCIALERT
hashout
SINIS
Aista
HOTARU.AI

Instagramでは、ユーザーによるハッシュタグ検索が盛んに行われており、自社の投稿を拡散するためには適切なハッシュタグ選定がカギとなります。

適切なハッシュタグを選定するためには、人気投稿のハッシュタグ動向を調査したり、分析ツールをうまく活用し賢くInstagramを運用しましょう。