(このページは2021年9月9日に更新されました)
「足跡(あしあと)?」というと何を思い浮かべるでしょうか。
インターネットでの足跡とは、「ユーザーの痕跡」を指します。
皆さんがスマホ・パソコンで、サイトなどを訪れたとき、入った痕跡が残ることです。
「じゃあTwitterで誰かのプロフィール・ツイートを見たら、その痕跡が残るの?」
この記事ではそういった疑問や、Twitterの足跡の残り方を解説します。
Twitterに足跡機能はあるのか?
自分が誰かのツイートを見たとき、足跡は残るのでしょうか?
結論からいうと、足跡は残りません。
誰かが自分のプロフィール画面・投稿を閲覧しても、どのユーザーが訪れたのかはわかりません。
おすすめユーザーは足跡によるもの?
ツイッターアプリには、「おすすめユーザー」が表示されます。
そのことから、「自分のアカウントが相手に、おすすめユーザーとして出てしまうのではないか」と不安になる方もいると思います。
「おすすめユーザー」から、閲覧したことがバレることはありません。
おすすめユーザーは、その人自身が閲覧した結果、勧められるものであり、「誰に見られたか」は関係ないからです。
だから自分が相手のプロフィールを覗いたからといって、アカウント主には誰が見たかは分かりません。
広告
広告も「おすすめユーザー」と同様です。
広告は自分の検索・閲覧に応じて、表示されるものであり、他のユーザーから見られたかは関係ありません。
検索
Twitterアプリでは、検索画面があり、そこからアカウントの名前を打ち込むことが出来ます。
名前を打ち込むと、該当するアカウントが表れ、そこからプロフィール画面へ飛べます。
この検索履歴からも、検索された側から分かるような、足跡は残りません。
追跡ツール
外部アプリなどを使って、「追跡ツールから辿られるのでは?」と思う方もいらっしゃるかも知れません。
しかし外部アプリを使っても、足跡を辿ることは不可能です。
そもそもtwitterにおいて、プロフィール・投稿を見た際の、足跡機能は備わっていないので、追跡ツールを使っても足跡は辿れないのです。
しかし追跡ツールを使ってしまうと、個人情報を抜き取られる危険性はあります。
なのでそういったツールは、利用しないようにしましょう。
興味を持っていることがバレるパターンと、バレない方法
では自分がプロフィールなどを覗いたとき、どうしたら相手にバレるのでしょうか。
バレるパターンを紹介します。
反応するとバレる
相手のアカウントに対して、何らかのアクションを起こすと、「この人は自分に興味を持っている」と思われることがあります。
具体的にはアカウントのフォロー、いいね、リツイート、リプライなどです。
これらの動作をすると、相手側に通知がいきます。
通知画面では、誰がアクションを起こしたのかが表示されるため、自分のアカウントがバレてしまいます。
なのでこれらの動作を行う際は、相手に把握されてもいいアカウントで、行うようにしましょう。
ただし、例え何らかのアクションを起こしても、アカウントが相手に分からないようにする方法もあります。
そのやり方は、次の章の「気をつける点、バレない方法」でご紹介しています。
具体的なアカウントは分からなくても、「数字」として分かる
ツイートアクティビティを使う
いいねやリツイートなど、投稿に何らかの反応しない限り、閲覧しても具体的なアカウント名がバレることはありません。
しかし単に「数字」としてなら、投稿したユーザーは、どのくらいの人に投稿が閲覧されたのか、把握することが出来ます。
自分が投稿したツイートの下にある「ツイートアクティビティ」を押すと、その投稿に対するユーザーの反応を見れます。
ツイートアクティビティは、その投稿に関する様々な数値が示します。
例えば「インプレッション」は、どれくらいのユーザーの目に留まったかを表す数値です。
これは単にタイムラインをスクロールした際に、その投稿が混じっていた場合も含まれます。
なのでインプレッションに含まれる数の人が、投稿を読んだとは限りません。
もう一つ「エンゲージメント」もツイートアクティビティに表示されます。
これは他のtwitter利用者が、自分の投稿に反応した数です。
この数値には、「いいね」「リツイート」「コメント(リプライ)」をされた回数が含まれます。
また投稿にサイトのURLや、画像・動画などのコンテンツを付けた場合、それがクリックされた回数も「エンゲージメント」に含まれます。
さらに「プロフィールクリック数」という数値も、エンゲージメントに含まれています。
プロフィールクリック数とは、その投稿からアイコンやアカウント名を押して、誰かがどれくらいアカウントに訪れたかを表したものです。
この数値は、投稿をきっかけに自分に興味を持ったユーザーの可能性が高いです。
ツイッターアナリティクスを使う
Twitterにおいて、自分のアカウントに関する具体的な数字は、ツイッターアナリティクスというサイトでも確認できます。
ツイッターアナリティクスでは、投稿ごとの「インプレッション」や「エンゲージメント」だけでなく、アカウント全体のインプレッションやエンゲージメントを、月ごとに把握することが出来ます。
また各投稿の「プロフィールクリック数」を、一覧で見れるので、「どんなツイートをすると、アカウントに興味を持ってもらえるのか」を研究したい場合にも、ツイッターアナリティクスは重宝されます。
ツイッターアナリティクスビジネス目的でアカウントをを運用するインフルエンサーや、企業が利用しているケースが多いです。
ただしツイッターアナリティクスで示されるのは、インプレッションやエンゲージメントといった「数値」です。
「いいね」などのアクションを起こさない限り、いくら投稿やプロフィールを見ても、具体的なアカウント名までは分かりません。
気をつける点、バレない方法
アカウントを非公開
アカウントを非公開設定にすると、相手にプロフィールなどの詳細は見えません。
また例え投稿に「いいね」や「リツイート」をしても、相手に通知はいきません。
非公開設定のやり方は、以下の通りです。
①Twitterアプリ・WEBサイトを開き、左上にある自分のアイコンをタップ。
②メニュー下の方の「設定とプライバシー」をタップ
③「プライバシーとセキュリティ」をタップ
④「ツイートを非公開」にするの欄から設定する
これで完了です。
「いいねやリツイートはしたいけど、垢バレ(※)はしたくない」
という人は、アカウントを非公開設定にした上で、twitterを利用するといいでしょう。
ただし注意点があります。
(※)アカウントがバレること。
いいねやリツイートをしても、非公開設定なら相手に通知はいきませんが、フォローした場合は垢バレする可能性があります。
Twitterユーザーは、常に自分のアカウントを誰がフォローしているのか、確認することが出来ます。
プロフィール画面の、「数+フォロワー」の所をタップすると、フォロワーの一覧表が、表示されるからです。
なので例え非公開設定でフォローしても、相手がその一覧を見たら、垢バレをしてしまう可能性があるのです。
ログアウトする
ログアウトした状態で、Twitterの投稿などを見るのも、一つの手です。
アカウントが相手にバレるケースは、自分が「いいね」など何らかのアクションを起こした場合に限ります。
しかしログアウトした状態では、いいねやリツイートは出来ません。
万が一間違って、「いいね」を押してしまっても、ログインすることを求めれるだけで、「いいね」は反映されません。
ミスしてボタンを押すことが怖い場合は、ログアウトした状態でtwitterを利用しましょう。
検索履歴
TwitterのアプリやWEBサイトでは、検索欄でアカウント名を入力すると、候補となるアカウントが表示されます。
そこから目的をアカウントに、訪れることが出来ます。
検索履歴から、そこから足跡が付くことはありません。
ユーザーは、誰かにアカウントを検索されても分かりません。
しかし自分のTwitterアプリに、検索履歴は残ります。
画面を覗いたら、過去に自分が誰を検索したのかが分かります。
もし他の人に、検索履歴を見られたくないときは、検索履歴の横の「×」印を押して、削除することが出来ます。
ログインした状態で反応しない
自分のアカウントにログインした状態で、いいねやリツイートをすると、相手に通知が行きます。
もし垢バレしたくない場合は、ログインした状態で、うっかり投稿に反応しないよう気をつけましょう。
別アカウント(裏アカ)を使う
バレてもいいアカウントを、別に用意する方法もあります。
Twitterはメールアドレスや電話番号で登録をしますが、同じアドレス・電話番号でもユーザー名を変えれば、一人で複数アカウントを持つことが可能です。
アカウントが複数あっても、一台のスマホ・一つのアプリで操作することが出来ます。
複数のアカウントを一つのアプリで管理する方法は、以下の通りです。
①Twitterアプリ・WEBサイトを開き、左上にある自分のアイコンをタップ。
②右上の「…」をタップ
③新しくアカウントを作る場合は「新しくアカウントを作成」、もうすでに裏アカなどを作ってる場合は「作成済みのアカウントを使う」をタップ
④個人情報やアカウント情報を入力する。
これで複数のアカウントを、一つのアプリで管理できます。
アカウントの切り替え方法は、次の通りです。
①Twitterアプリ画面・WEBサイトを開き、左上にある自分のアイコンをタップ。
②画面上部に、複数のアイコンが表示されるので、そこをタップして切り替え。
これでいつでも、アカウントの切り替えが可能です。
「このアカウントだけはバレたくない」というのであれば、別のアカウントを用意して利用するのもいいでしょう。
Cookieを削除する
Cookieとは、自分が閲覧したサイトなどから発行されるテキストファイルを指します。
どこかのサイトに入ると、一時的にパソコンやスマホに蓄積され、次回再びサイトを訪れた際に、Cookieに記録された情報が表示される仕組みになっています。
このCookieを削除すると、自分の閲覧履歴・検索履歴を削除することが出来ます。
ブラウザの機能を利用する
ブラウザの「シークレットモード」、「プライベートブラウズモード」を利用するのも、一つの方法です。
「シークレットモード」は、Google Chromeなどを閲覧した際、閲覧履歴が残らないようにする設定です。
こうすると、Google Chromeを閉じてしまえば、閲覧履歴が一切残らず、WEBでTwitterの誰かのプロフィールを訪れても、その履歴も残りません。
ただし検索履歴は残ります。
「プライベートブラウズモード」は、閲覧履歴も検索履歴も残らないように設定できる機能です。
ブライベートブラウズモードにすると、どこかのWEBサイトを検索して訪れても、履歴は残りません。
なので、WEB上でTwitterのアカウント名を検索し、そのプロフィールに訪問しても、検索・閲覧履歴ともに残らないことになります。
フリート機能には足跡がつく⁉︎
フリートとは
2020年11月に、「フリート」という新たなサービスが実装されました。
これはInstagram、Facebookののストーリー機能と似たようなサービスで、投稿すると24時間だけ表示されるというものです。
TL(タイムライン)の上部に、自分と他のユーザーのフリート一覧が、表示されます。
気になったフリートをタップすると、その内容を見ることが出来ます。
フリートは2021年8月3日に撤退している
現在ツイッターの最新版では、フリート機能は使えません。
よって、以下に示すことは、以前のバージョンでフリート機能が使えた際の話になります。
これから再び実装されるのかは、不明です。
運営側は撤退の理由として、「フリートをきっかけTwitterで新たな会話に参加する人が、私達が望んていたようには増えなかった」からとしています。
投稿内容
自分がフリートを投稿するには、タイムラインの上部のフリート欄から、「追加する」をタップします。
そこから自分のフリートを作成できます。
フリートの投稿内容は様々です。
まず画像や動画を投稿することが出来ます。
これらのコンテンツに、切り取りなどや文字入れなどの加工・編集をすることも可能です。
投稿する画像・動画に対する、自分の感想などを添えてみるといいでしょう。
またテキストのみで、投稿することも出来ます。
画像・動画に文字入れするのと同じように、テキストだけ添えて投稿が可能です。
今の気持ちをテキストだけで、伝えるのもいいでしょう。
あるいは自分のツイートを、フリートで表示させることも出来ます。
以下にやり方を示します。
①フリートでシェアしたいツイートを開く
②下部にある矢印が上を向いた「シェアボタン」を押す(Androidアプリの場合は、玉が3つ繋がったボタン)
③「Share in a Fleet」をタップ(Androidアプリの場合は、「Fleetで共有」)
④編集します。ツイートのサイズ変更や、文字入れなどが出来ます。
⑤「Fleet」タップして投稿完了。
ちなみにフリートは、今のところアプリ限定の機能となっており、まだWEB版では出来ません。
今後どうなるかは分かりませんが、フリートを利用したい場合は、アプリの方で操作をしましょう。
フリートに足跡は付くのか
結論から言えば、フリートで足跡は付きます。
自分の投稿したフリートを、誰かがタップして閲覧すると、フリート下部に「○○さんが既読」と表示されます。
そこをタッチすると、フリートを見に来たアカウントの一覧が、示されます。
非公開アカウントでも足跡は付く?
非公開アカウントでフリートを閲覧したとしても、足跡は付きます。
非公開アカウントでないものと同様に、「○○さんが既読」の一覧に表示されてしまうのです。
足跡を付けずに、フリートを見る方法は?
足跡を残さずに、フリートを見る方法はありません。
ログアウトした状態では、フリートは観れませんし、アカウントを非公開にしても足跡は残ってしまいます。
もし足跡を付けずに、誰かのフリートを閲覧したい場合は、「足跡が付いてもいいアカウントで見る」か、誰か友人など他のアカウントを経由して、見せてもらうしかないでしょう。
「いいね」などの反応をするとどうなるか
他のユーザーのフリートには、「いいね」と「コメント」で反応することが出来ます。
「いいね」「コメント」を行うと、相手のDM(※)に通知がいきます。
つまりフリートへの反応は、DMでのやり取りと同じ場所に、記録されるということです。
(※)ダイレクトメッセージの略。やり取りの内容は、相手と自分以外のユーザーには公開されない。ただし相手がスクショでやり取りを撮影し、他のユーザーに晒すという行為は度々されるので、ご注意を。
フリートのミュート方法
フリートは他のユーザーのフリートを非表示にすることが出来ます。
また自分の投稿したフリートに、「いいね」「コメント」が来た際に、通知をオフにすることも可能です。
他のユーザーのフリートを非表示にしたい場合
①TL(タイムライン)上部の、非表示にしたいアカウントのフリートを長押し
②「@○○さんをミュート」をタップ
③「Fleet」をミュートをタップ
これで完了です。ミュートにしたからといって、相手に通知が行くことはありません。
フリートの非表示設定を解除するには
一旦フリートを非表示にした後も、再び表示させることは可能です。
①非表示にしていたアカウントのプロフィールを訪れる。
②スピーカーに線が引かれたマークをタップ(自分がミュートにしたアカウントに、表れるボタンです)。
③「Fleetのミュートを解除」をタップ
これでフリートを再び表示させられます。
「フリートをミュートにしたユーザがどれなのか忘れた」という場合は、他のやり方もあります。
以下にやり方を示します↓。
①Twitterアプリ・WEBサイトを開き、左上にある自分のアイコンをタップ。
②「設定とプライバシー」をタップ
③「プライバシーとセキュリティ」をタップ
④「ミュート中」をタップ
⑤「ミュートしているアカウント」をタップ
⑥「Fleet」の欄に一覧が出てきます。
全員分のフリートをミュートにする方法は?
「フリートを全く利用しない」という方は、フリートの表示を邪魔に思うかもしれません。
しかし今の所、フリートを一括で非表示にする方法はありません。
仮に全員分のフリートを、一人ずつ非表示にしても、フリートの欄はTLに残ります。
「どうしてもフリートを見たくない」という方は、WEBで見るという方法があります。
フリートはアプリだけの機能なので、WEB版のツイッターでは表示されません。
(※ただし現在は、フリートは提供されていません[2021年9月9日])
まとめ
以上、Twitterにおける足跡について解説しました。
Twitterでは基本的に足跡は付きません。
しかし足跡は付かずとも、「いいね」「フォロー」など何らかの反応を示すことで、アカウントがバレてしまう可能性はあります。
また具体的に自分の投稿・プロフィールを覗きに来ているアカウントがあれば、具体的にどのユーザーなのかは分からずとも、「どれぐらいのアカウントが」「どのくらいの頻度で」訪れているのかは、ツイートアクティビティやツイッターアナリティクスで確認することが出来ます。
そういった分析ツールを活用している、ビジネスアカウントもあります。
さらに例外として、「フリート機能」は足跡が付いてしまうものなので、注意が必要です。