InstagramやTwitterを利用していると、ほとんどの人がハッシュタグのついた投稿を目にしていることでしょう。Instagramで検索をかけることを「タグる」と呼ばれているように、特にInstagramではハッシュタグが持つ力は非常に大きいです。
そんなハッシュタグをつける際、自社アカウントではどのハッシュタグを付けると効果が出やすいのか、どのハッシュタグと同時に使うと良いのかなどを数値ベースで可視化することができれば、効率的なSNS運用を行うことができます。
本記事では、ハッシュタグ検索ツールを、特徴や料金を踏まえて7つご紹介します。
なぜハッシュタグ検索が大切なの？
Instagramの場合
Instagramは、Facebookでいうところのシェアや、Twitterでのリツイートなどに近しい機能はデフォルトのアプリにはありません。したがって、Instagramで発信された情報は、一時的にはそのアカウントのフォロワーにリーチすることになります。情報そのものが拡散されて、フォロワー以外のユーザーに届くことはあまり期待できません。
しかし、Instagram内の検索機能で、#恵比寿ランチ #グリーンネイル などと検索し、そこから気になった投稿を見てフォローやいいねなどの反応を得ることはできます。
そのため、発信した情報を、より多くのユーザーに届けるためには、投稿に記載するハッシュタグの精査や、投稿の影響度による検索結果への優先表示などの対策が必要です。
特にハッシュタグについては、Instagram内では、投稿内に大量の複数のハッシュタグを付けるという文化が形成されています。ターゲット層に合わせたハッシュタグを選ぶことができれば、より投稿が検索されやすくなり、フォロワーの増加にもつながります。なお、ハッシュタグは 30個までと決まっています。
Twitterの場合
Twitterは速報性に優れたSNSです。ニュースなどを見ている方も多いのではないでしょうか。常に投稿は、トレンドにキャッチアップしていくことが求められます。リアルタイムな投稿を心がけることで、インプレッション数は自ずと上がっていくはずです。
インプレッション数を増やすためには、Twitterでトレンドになっているハッシュタグを使うことが望ましいです。
Twitterのハッシュタグの付け方は、下記記事も参考にしてみてくださいね。
HASHOUT
Instagram、twitter両方のハッシュタグ調査が可能なHASHOUT。1000社以上の導入実績があり、電通や共同PRなどの代理店、YahooニュースやMarekZineなどのメディア、LUSHをはじめとするメーカーなど様々な企業で導入されています。過去の投稿も調査ができる優れた検索ツールです。
自社で運用しているSNSの投稿を分析し、それぞれのハッシュタグのエンゲージメント平均値及びいいね数、使用回数などを一覧で見ることができます。上位表示されたハッシュタグほど、閲覧者が反応しやすいハッシュタグであるため、今後の投稿にどんなハッシュタグを付けようか迷っている、効果を高めた投稿を行いたい際に便利です。
また、自社だけでなく、世間で人気の投稿に付随するハッシュタグは何なのかを数値とともにリスト化して表示してくれたり、フォロワー数や投稿回数が多い人を探すこともできます。フォロワーにはフィルターをかけることができ、例えば5000人以上のフォロワーがいるインフルエンサーに商品を紹介してほしいなどの需要があるときにおすすめです。
他にも、ハッシュタグ調査だけでなく投稿の調査も可能です。自社だけでなく競合のアカウントを登録することが可能で、フォロワー増減数や各投稿のインプレッションやエンゲージメントを見ることができます。投稿にある写真とともにコメント数、インプレッション、エンゲージメントがわかり、気になる投稿はクリックすることができます。
さらに、PDFでレポートを出力することができます。レポートには、日時集計や人気投稿の傾向、エンゲージメントされやすい投稿時間やハッシュタグなどが載っており、社内のミーティングや上司への報告も簡単にすることができます。
HASHOUTの料金は？
4つのプランがあります。また、カスタマイズを行ったオリジナルのプランを作成することもできるので、気になる方は問い合わせてみてください。
ショートプラン：3万円
- 自動レポート機能
- ハッシュタグ調査 10個
- アカウント調査 3個
- 過去調査 500件
- データ保存件数
- ハッシュタグ:10万投稿
- アカウント:1万投稿
- 1日の取得上限(1万投稿)
トールプラン：5万円
- 自動レポート機能
- ハッシュタグ調査 30個
- アカウント調査 5個
- 過去調査 1,000件
- データ保存件数
- ハッシュタグ:30万投稿
- アカウント:3万投稿
- 1日の取得上限(3万投稿)
ラージプラン：10万円
- 自動レポート機能
- ハッシュタグ調査 50個
- アカウント調査 7個
- 過去調査 2,000件
- データ保存件数
- ハッシュタグ:50万投稿
- アカウント:5万投稿
- 1日の取得上限(5万投稿)
パストサーベイプラン（過去調査のみ）
- 自動レポート機能
- ハッシュタグ調査 10個
- アカウント調査 3個
- 過去調査 5,000件
- データ保存件数
- ハッシュタグ:30万投稿
- アカウント:3万投稿
- 1日の取得上限(3万投稿)
Aista
Aistaは、Instagram専用のハッシュタグ検索ツールです。ハッシュタグ数別のエンゲージメントがグラフで表示される他、一緒に付けられやすいハッシュタグが表示されるため、どのようなハッシュタグを何個付ければ良いかがわかるため、より良いハッシュタグ付けができます。
キャンペーンハッシュタグ分析も行うことができます。特定のキャンペーンで使用したハッシュタグが、投稿数や投稿者、予想リーチ数、最初の投稿日時、最後の投稿日時、時期別の投稿数といいね数などが表示されます。どのようなアカウントが、どのような反応を示したのかがわかります。投稿数は特にKPIの指標にもなりやすいので、調査できるツールがあると便利です。
他にも、タグ付けをされたorした アカウントと回数をアイコン画像と同時に表示される機能があります。アカウント同士の関係性を把握でき、キャスティングなどの参考になります。
投稿分析では、投稿のいいねやエンゲージメントごとのランキングを見ることができます。期間はもちろん、カテゴリで「女性芸能人」や「モデル」で絞ることも可能です。
Aistaの料金は？
Aistaプレミア版は月額30万円です。Aistaの通常盤はSlooooth（すろ〜す）という予約投稿ができる別サービスに変わっており、月額8800円です。
TwoGood
TwoGoodは、InstagramとTwitter両方に利用できるハッシュタグ検索ツールです。ハッシュタグのAND検索やOR検索、NGワードなどを設定し検索をかけられるが嬉しいポイント。
特定のハッシュタグと同時につけられているハッシュタグや、特定のハッシュタグをつけたユーザーの中で、いいね数やRT数が多いユーザーを検索し、インフルエンサーマーケティングなどに繋げていくことも可能です。
特定のハッシュタグがついたInstagramとTwitterの投稿を集め、ホームページやデジタルサイネージなどに簡単に表示させることが可能です。表示するデザインのテンプレートも充実しており、アパレル風、ポラロイド風、ECサイト風、Twitterの投稿でもInstagram風に載せるなどあらゆる表示方法が選べます。他にも、投稿数やユーザー数をグラフ化した分析機能、Google Analiticsのような期間設定、TwitterとInstagramの投稿数比較などができます。
導入企業にはミズノや電通、価格.com、adobeなどの有名企業があります。
TwoGoodの料金は？
1ボード月額5万円で、初期費用はかかりません。2ボード以降は、1ボード1万円になります。「ボード」とは、キャンペーンを運用できる管理画面のことです。ボードの削除や、新規作成は自由です。最低契約期間は6ヶ月です。
複数のハッシュタグキャンペーンでは、ANDやORを用いることで、ボードを追加せずに利用することができます。
Social Insight
Social Insightは、Instagram、twitter、Facebookなど様々なSNSに対応しているSNS分析ツールです。導入企業には楽天やソニー損保、富士フィルム、資生堂などの大手企業がズラリと並んでいます。
Social Insightでは、特定のハッシュタグを検索すると、そのキーワードが入った投稿を収集し、テキストマイニングやグラフでの可視化を行えます。また、そのハッシュタグを含む投稿を行ったユーザーの推測される属性や、地域なども見ることができます。
時間帯分析や競合調査も可能です。何時に投稿すればエンゲージメントを高めることができるか、競合アカウントとのファン層の違いやエンゲージメントの違いはどこにあるのかなどを見つけることができます。
他にも、ハッシュタグキャンペーンなどを行う際、抽選作業などを自動で行うことができる機能があります。フォローしてくれている×ハッシュタグをつけて投稿しているなど、複数の条件に当てはまるユーザーを一覧で見ることができます。さらに、そのユーザーリストをCSV出力することもできます。また、当選したユーザーへのDMも簡単に送れるようになっていますし、効果測定を行うことも可能です。ハッシュタグキャンペーンやリツイートキャンペーンを行いたい方におすすめです。
Social Insightの料金は？
料金には「ビジネス版」と「エンタープライズ版」の2種類がありますが、具体的な金額については問い合わせが必要です。
SiNiS（サイニス）
SiNiSは、Instagramに特化した分析ツールです。導入企業には、POLAやPETRIPなどがあります。
特定のハッシュタグが何月何日に多く投稿されたのか、ハッシュタグがついた投稿のいいね数やコメント数などのエンゲージメント数を見ることができます。
ストーリーを含む全ての投稿に対して、いいね数や保存数でランキングをつけることができるため、エンゲージメントの高い投稿が一目瞭然になり、Instagram運用を数値を元に改善していくことができます。フォロワーの推移や、投稿のエンゲージメントをCSVやExcelで出力することができます。チームやクライアントへ見せるレポートも、作成が楽々です。
競合アカウントも登録が可能で、フォロワーの増減数や投稿数、いいね数、コメント数などを見ることができます。自社アカウント比が出てくるので、簡単に比較ができます。
登録以前のデータを収集できるのは、フィード投稿のみとなっています。フォロワー数や、ストーリーズ投稿などの数値は、登録時点からデータ収集を行っています。
フォロワーが100以下のアカウントのデータ収集はできないのでご注意ください。
SiNiSの料金は？
LITEプラン、STATERプラン、PROFESSIONALプラン、ENTERPRISEプランの4つに分かれています。契約期間は1ヶ月からと良心的です。
LITEプランとは、お試しプランのことで、無料で使うことができます。インサイトデータがパソコンで見られるようになる機能や、最新45日間のCSVダウンロード機能が付いています。
STATERプランは、月額1万円です。期間比較機能や、投稿とフォロワー数推移の相関確認機能などが使える他、レポート生成や競合アカウントを6アカウントまで登録することが可能です。過去データは登録日まで遡ることができます。
PROFESSIONALプランは、月額5万円です。STATERプランの機能に加え、ファンユーザーの調査、コメント管理機能（コメントの通知やステータス管理）が使えるようになっています。また、競合アカウントは10アカウントまで指定することができます。
指定ハッシュタグ調査も可能になり、投稿推移計測やエンゲージメント計測、指定したハッシュタグとフォロワー推移の相関関係、人気投稿や時系列のクリエイティブ確認などが行えます。
ENTERPRISEプランの料金は見積もりが発生します。機能面ではPROFESSIONALプランとあまり変わりはありませんが、指定ハッシュタグの数を相談することで決めることができます。
ハシュレコ
ハシュレコは、Instagram専用のハッシュタグ検索ツールです。キーワードを1つ検索窓に入力すると、自動で関連するハッシュタグが一覧で表示されます。
ハッシュタグはボタンのようになっており、それぞれのハッシュタグを選択すると色が白からピンクへ切り替わると同時に、下の四角で囲われた部分にハッシュタグが蓄積されていきます。気になるハッシュタグはどんどん追加していきましょう。
例えば、「ファッション」というキーワードで検索すると、#coodinate、#今日のコーデ、#プチプラコーデ などのハッシュタグが出てきます。
蓄積されたハッシュタグは、右下に「コピー」ボタンを押すことでコピーすることができます。また、右下には今いくつのハッシュタグを選択したか、数値を出してくれます。
さらに、ハッシュタグボタンに付いているインスタグラムのアイコンマークを押すと、Instagramのハッシュタグ検索が行われ、実際の投稿を写真付きで、一度に閲覧することができます。
ハシュレコの料金は？
ハシュレコは、誰でも無料で使えるツールです。お金をかけずに関連ハッシュタグを知りたいときはおすすめです。
tagreco
tagrecoは、ハシュレコと同様に、キーワードを検索すると関連するおすすめのハッシュタグが出てくるツールです。1キーワードに30秒程度かかります。
虫眼鏡のマークに+がついている部分を押すと、Instagram上で使われているハッシュタグの合計数が出てきます。ハッシュタグを押すと、ピンク色に変化し、下にある四角の部分にハッシュタグが蓄積されていきます。その右にあるコピーアイコンを押すことで、コピーが可能です。
tagrecoの料金は？
tagrecoも、誰でも無料で使えるツールです。お金をかけずに関連ハッシュタグを知りたいときに使ってください。
まとめ
ハッシュタグ検索ツールを7つご紹介してきました。Instagramに特化したツールやTwitter、Facebookまで使えるもの、ハッシュタグキャンペーンに適応しているもの、料金、レポートダウンロードの有無などにそれぞれ特徴があります。
どの機能が必要なのかしっかり把握した上で、自分に合うツールを選んでみてください。