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【2021年最新版】SNSを使った企業キャンペーン参考事例まとめ

企業のマーケティングにおいてSNSを利用している企業が増えていますが、普段の運用のほかにSNSを使ったキャンペーン施策は行っていますか?

SNSキャンペーンは、新規顧客の獲得や商品やサービスの認知拡大など、成功すればさまざまなメリットを得られます。

しかし、SNSキャンペーンを成功させるには、多くのユーザーに参加してもらうための高い企画力や、コストが必要であり、敬遠されている担当者さんも多いのではないでしょうか?

本記事では、企業のSNS運用担当者さん向けに、Twitter・Instagramキャンペーンのそれぞれのメリットとお手本にしたいSNSキャンペーンの参考事例をご紹介します。

キャンペーンやってみたいけど、企画が思いつかない!というような方は、ぜひ最後まで御覧ください。

SNSキャンペーンを行うメリット

まず、SNSを使ったキャンペーンは具体的にどういったメリットがあるのかを解説します。

キャンペーンには様々なメリットがありますが、使用するSNSによって特徴が異なるためメリットも違いがあります。

TwitterとInstagramをどちらも運用しているのであれば、それぞれの特徴を生かしたキャンペーンを企画しましょう。

Twitterキャンペーンのメリット

・応募数、新規フォロワーを獲得しやすい

Twitterキャンペーンは、フォロー&リツイートなどの、簡単な操作で応募できるため、SNSキャンペーンの中でも応募数を集めやすいという特徴があります。応募条件として“企業アカウントのフォロー”を加えれば、多くの新規フォロワーの獲得が期待できます。

・拡散させることで幅広いユーザーに認知させることができる

Twitterの魅力は何といっても、リアルタイムで一気に情報を拡散できることです。応募条件をリツイートや引用ツイートなどを含めて拡散させることで、普段は接点のない幅広いユーザーへ向けてキャンペーン情報や企業情報(商品やサービスなど)を広めることができます。

Instagramキャンペーンのメリット

・魅力的なUGCを集めることができる

Instagramは、写真や動画などの視覚的コンテンツがメインであるため、普段から視覚的に魅力のあるコンテンツを投稿しているユーザーが多いことが特徴です。写真投稿キャンペーンを行えば、質の高いUGC(ユーザー生成コンテンツ)を生み出せる可能性が高く、企業の宣伝広告などにも活用できます。

・特定のターゲットユーザーに対して高い効果を得られる

日本におけるInstagramユーザーは若い世代が最も多く、中でも女性ユーザーの割合が多いことが分かっています。※1,2そのため、若い女性をターゲットにしたキャンペーンなどに効果的であると言えます。

※1参考:Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3300万を突破|Meta社(旧Facebook社)

※2参考:【2021年版】Instagramユーザー実態が分かる!調査データまとめ|アライドアーキテクツ株式会社

Twitterキャンペーン事例集

それでは、2021年に行われたTwitterキャンペーンの参考事例を5つご紹介します。

クリエイティブで宣伝効果をもたらすキャンペーン|LINEモバイル株式会社

キャンペーン形式:フォロー&リツイート

キャンペーン期間:5日間

当選者数・賞品:2480人にPaypayボーナス2480円をプレゼント

格安SIMの携帯電話ブランドLINEMOでは、携帯電話料金の月額使用料2480円とかけて、2480円のPaypayボーナスを2480名に抽選でプレゼントするキャンペーンを実施しました。

キャンペーンツイートには、LINEMOのサービス内容や料金プランを分かりやすく記載し、キャンペーンの拡散によるサービスの認知拡大にもつなげています。

期間中は毎日応募でき、5日間という短い開催期間でしたが、連日2.5万件ほどのリツイート数を記録するなど話題となりました。

クイズ形式でユーザーが楽しく参加できるキャンペーン|ベンザブロック公式アカウント

キャンペーン形式:フォロー&カンバセーションボタンを使用したハッシュタグキャンペーン

キャンペーン期間:7日間

当選者数・賞品:クイズに正解した人の中から合計120人にAmazonギフト券をプレゼント

一般用医薬品のかぜ薬として有名な“ベンザブロック”の公式アカウントでは、自社CMの出演タレントを予想させるクイズを出し、正解したユーザーに正答数に合わせてAmazonギフト券をプレゼントするキャンペーンを開催しました。

参加ユーザーは、キャンペーンツイートにあるカンバセーションボタン(ツイート内の選択肢)から「3人のシルエットのうち何人を予想するか」を選び、ハッシュタグが自動入力されたツイートに回答を入力して投稿することで応募できます。

クイズ形式にしたことにより、ユーザー主体で楽しんで応募できることから、話題となりフォロワー外にも広く拡散されました。

また、このようなキャンペーンはユーザー自身が考えて操作を行うため記憶に残りやすく、認知度の向上にも効果的です。

来店者数増加を狙ったキャンペーン|ココカラファイン

キャンペーン形式:フォロー&リツイート(インスタントウィン採用)、ハッシュタグキャンペーン

キャンペーン期間:7日間

当選者数・賞品:700人に人気コスメ購入時に利用できる230ポイントプレゼント。W抽選で10人にコスメプレゼント

大手ドラッグストアチェーンのココカラファインの公式アカウントでは、来店や購買促進を狙ったポイントプレゼントキャンペーンが行われました。

賞品を当選者に発送するのではなく、“購入時の割引”にすることで、実際の店舗に足を運ぶ人を増やし購買促進につなげることができ、住所や名前などの個人情報を入力したくないユーザーにとっても、嬉しいポイントとなりました。

ユーザーから“手軽に応募できる”として人気の高いインスタントウィンを採用したこともあり、連日7000件以上のリツイート数となっています。

さらに、Wチャンスとして「#コフレ大好き」のオリジナルハッシュタグと好きなカラーをツイートすると該当の商品が当たるという施策もあり、リツイートとハッシュタグ投稿の両方で美容好きのユーザー間で広く拡散されました。

写真コンテストで魅力的なUGCを生み出すキャンペーン|日本アイスクリーム協会

キャンペーン形式:ハッシュタグ+写真投稿キャンペーン

キャンペーン期間:約40日間

当選者数・賞品:最優秀賞にQUOカード3万円分他、入賞者55人にQUOカードやアイス詰め合わせなどをプレゼント

アイスクリームのおいしさや食べる喜びを広げる活動を行っている日本アイスクリーム協会では、毎年様々なキャンペーンを開催しており、2021年は写真コンテスト形式のキャンペーンを実施しました。

“アイスな瞬間”をテーマに様々なカテゴリの写真を募集し、ユーザー目線の魅力的な写真が投稿されることで、企業の合言葉である「アイスクリームでみんな笑顔に」を実現しています。

ユーザーにとっては、普段アイスを食べている様子や子供が喜ぶ様子など、簡単な写真撮影で応募できるため、楽しんで参加できる企画となり、キャンペーンには多くの応募が集まりました。

ハズレ無しで参加数を最大限に伸ばすキャンペーン|ケンタッキーフライドチキン

キャンペーン形式:フォロー&リツイート

キャンペーン期間:なくなり次第

当選者数・賞品:応募者全員にクーポン配布

大手ファストフードチェーンのケンタッキーフライドチキンでは、秋限定の“にんにく醤油チキン”のクーポン券を「皆に食べてほしい」ということから応募者全員にプレゼントするというハズレ無しのキャンペーンを実施しました。

食欲をそそるクリエイティブや、応募すると自動返信でクーポンが届くという手軽さから、リツイート数は15万件にも及びました。

また、同商品の発売前にYouTubeで予告動画を使ったキャンペーンを実施するほか、発売前にTwitterアカウントでカウントダウンをするなど新商品の発売やキャンペーンを盛り上げていたことも成功要因と言えます。

Instagramキャンペーン事例集

癒される動画&写真投稿キャンペーン|Petio

@petio_

キャンペーン詳細→https://www.petio.com/campaign/kerigurumi2021/

キャンペーン方式:フォロー&写真。動画投稿(ハッシュタグ)

キャンペーン期間:約1か月

当選者数・賞品:部門ごとに3位入賞者へペット用グッズ詰め合わせ、賞状をプレゼント

ペット用品を取り扱うPetio(ペティオ)は、自社商品である“けりぐるみ”を使った写真や動画をキャンペーンハッシュタグと一緒に投稿し、「けりぐるみ選手権」というキャンペーンを実施しました。

“うちの子(ペット)を見てほしい”というユーザーの気持ちをしっかりと捉えたキャンペーン企画で、数多くのユーザーが参加し、魅力的なUGCを生み出すことに成功しています。

ハッシュタグで認知拡大を狙うコラボキャンペーン|K&K tabete公式

@kk_tabete

キャンペーン形式:フォロー&ハッシュタグ、写真投稿

キャンペーン期間:約2週間

当選者数・賞品:飲み活ラボ10品とコラボ企業商品の詰め合わせ

お酒を楽しく健康的に飲み続けるための食品を取り扱うK&K tabete公式アカウントでは、3社のお酒メーカーとコラボし、オリジナルハッシュタグ“夏は飲み活”をキーワードに家飲み写真投稿キャンペーンを開催しました。

約2週間ごとにキャンペーンを行いましたが、徐々に広いユーザーへ拡散され、第3弾となるキリン株式会の“キリンビール”とのコラボキャンペーンは、1000件を超える「いいね!」を獲得し、数多くの写真が投稿されました。

コロナ禍で増えている“家飲み”をテーマにしたことで、投稿数が伸びたことや豪華な賞品を用意したことなども成功要因と言えるでしょう。

フォロワー限定キャンペーンで既存フォロワーをファンに|ママの休食

@mama9_2020

キャンペーン形式:ハッシュタグ投稿

キャンペーン期間:11日間

当選者数・賞品:2人に「ママの休食」4色セットをプレゼント

子育て中のママ向けのお弁当や家族の栄養を考えた総菜などを販売する「ママの休食」の公式アカウントでは、母の日にちなんで“#ママ休でひと休み”のオリジナルハッシュタグと息抜き方法を投稿して応募できるキャンペーンを実施しました。

“母の日”などのイベントに合わせたキャンペーンは応募が増えやすく、またキャッチーなクリエイティブが目を引き、フォロワー限定キャンペーンでしたが500件以上の投稿が集まりました。

フォロワー限定キャンペーンは、「フォローしているとこんなメリットがある」とユーザーに思ってもらいやすく、長く企業のファンでいてくれる可能性が高くなります。既存フォロワーと良い関係を築きたい場合などに効果的です。

あこがれの豪華賞品で目を引くキャンペーン|dinos

@dinos_jp

キャンペーン形式:フォロー&欲しいカラーをコメント

キャンペーン期間:約2週間

当選者数・賞品:2人にバルミューダトースターをプレゼント

大手通販サイトのDinosでは、大人気の豪華賞品「BALMUDA the Toaster KOSA」を用意したキャンペーンを実施しました。

キャンペーンツイートに欲しいカラーをコメントすることで応募できる仕組みで、「この秋に食べたい食材・料理」やエピソードも同時に募集しアンケートとしても活用しています。

“バルミューダ”製品は特に女性の憧れの家電である場合が多く、Instagram利用率の高い「女性ユーザー」に人気のある賞品選定をすることで、多数のターゲットユーザーの目に留まり、7000件以上のコメントを獲得するほか、多くのエンゲージメントを出す結果となっています。

応募方法を増やしエンゲージメントを増やすキャンペーン|名糖産業

@meito_alphabet

キャンペーン形式:キャンペーン投稿にコメント、ハッシュタグ投稿、ストーリーズでシェア

キャンペーン期間:約1か月

当選者数・賞品:10人に自社商品(スティックメイト)詰め合わせ

お菓子や飲料などを取り扱うmeitoでは、自社商品の“スティックメイト”のプレゼント企画としてキャンペーンを実施しました。

「#推しメイト」というキャッチーなオリジナルハッシュタグを付けて投稿する応募方法と、キャンペーンツイートにコメント投稿して応募する方法で2口応募でき、合わせてストーリーズで「#推しメイト」をシェアした場合、さらに1口分として応募できる仕組みになっています。

応募方法を複数用意することで、多くのエンゲージメントを発生させ、上手く拡散できる仕組みを作っています。

まとめ:SNSキャンペーンはユーザー目線で企画しよう

いかがでしたでしょうか。

今回は、主にTwitterキャンペーンとInstagramキャンペーンについて、それぞれのメリットと2021年最新の参考事例をご紹介しました。

参考事例を詳しく見てみると、どの企画も「どうすればユーザーに参加してもらえるか」をしっかりと練られた内容になっていることが分かります。

SNSキャンペーンを成功させるには、多くのユーザーに参加してもらうことが大前提となります。

キャンペーンを企画する際は、思わずユーザーが参加したくなるような内容であるか、という点にも目を向けて考案してみましょう。

また、キャンペーンを拡散させるには、すでに自社のフォロワーであるユーザーに興味を持ってもらう必要があります。

企画を始める前に、自社のフォロワーの属性や特徴をしっかりと分析し、自社フォロワーがどんなことに興味があるのかを把握しておくと良いでしょう。

自社フォロワーに刺さるキャンペーンが実施できれば、フォロワーと似たようなユーザー、つまり潜在顧客に広がりキャンペーン成功の近道となるでしょう。