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2021年版! 最新のTwitterキャンペーン成功事例!【リツイートキャンペーン編】

2021年もたくさんのTwitterキャンペーンが実施されてきました。

今やTwitter等SNS上でのプロモーションは、企業において必須とも言えるほどになっています。

中には自社でTwitterキャンペーンをやってみようとお考えの方もいらっしゃることでしょう。

しかし、せっかくTwitterキャンペーンを実施しても、思うように成果があがらないと無駄になってしまいます。

そこで今回の記事では、2021年から過去のものまで、数多く実施されているtwitterキャンペーンの中で成功した事例を、特にリツイートキャンペーンに焦点をあてながら、解説も交えて紹介いたします。

Twitterキャンペーンとは?

まずはTwitterキャンペーンがどういうものなのか簡単にですが解説いたします。

Twitterキャンペーンとは、その名の通り「Twitterで行うプレゼントキャンペーン」のことです。

プレゼントなどの特典を用意し、フォローやリツイートなどの機能を使ってユーザーに参加してもらうことで、フォロワーの獲得、認知拡大、ブランド力向上を目指します。

ユーザーは、めんどくさい作業をすることなく、フォローやリツイートなどのクリックするだけ、一言コメントを寄せるだけといった簡単な操作で応募することができます。

その手軽さから、ユーザーのキャンペーンに参加する心理的ハードルが一気に低くなり、ユーザーはキャンペーンにとても参加しやすくなります。

また実施する企業側にとっても、応募条件をフォロー、ツイート、リツイート、いいねにすることで、フォロワー獲得と情報の拡散が見込めます。

話題性のある広告を打ち出すことができれば、一気に認知度も拡大し、新たな顧客層を獲得する契機にもなることでしょう。

ちなみに、なぜリツイートしてもらうと情報拡散できるのかを説明いたします。

企業をフォローしたユーザーが該当のキャンペーンツイートをリツイートすると、そのユーザーのフォロワーのタイムラインに、リツイートされたツイートが表示されるのです。

つまり、10人のユーザーがキャンペーンツイートをリツイートしてくれると、さらにその10人をフォローしている人全員に情報が行き渡るわけです。

また拡散されたフォロワーがキャンペーンツイートをリツイートしていく、という連鎖が繰り返されると、瞬く間に情報がTwitter内に広まることは想像に難くないでしょう。

Twitterは宣伝広告ツールとしてはうってつけと言えます。

Twitterキャンペーンですが、現在は様々な手法があります。

  • フォロー&リツイートキャンペーン
  • フォロー&ハッシュタグ投稿キャンペーン
  • フォロー&いいねキャンペーン
  • カンバセーショナルカードキャンペーン
  • インスタントウィンキャンペーン

などが代表的な例です。

今回は、その中から最も手軽で人気のあるリツイートキャンペーンに焦点をあててお話していきます。

フォロー&リツイートキャンペーンとは

それではまず、フォロー&リツイートキャンペーンがどのようなものなのかを解説いたします。

フォロー&リツイートキャンペーンは、その名の通り、キャンペーンを実施しているアカウントをフォローして、対象のツイートをリツイートするキャンペーンです。

こちらのキャンペーンは、フォローしてリツイートするだけ、という時間をかけずに指先1つで完結してしまう手軽さが魅力です。

また、キャンペーンを行う企業側も、低コストで簡単に行うことができるので、とても人気のキャンペーンです。

このように企業側、ユーザー側双方で取り組みやすいキャンペーンであるにもかかわらず、拡散力はとても高く、企業名やサービス・新商品などの宣伝効果は抜群です。

ただ、リツイートすることによって、自分のタイムラインを汚したくないと感じるユーザーも多く、通常のアカウントでの参加が多くは見込めないという問題があります。参加者の多くは懸賞用アカウントと呼ばれる、キャンペーン応募アカウントです。

しかしながら、懸賞用アカウントの多くは主婦層がメインとなっています。

懸賞アカウント同士でフォローしあっていることも多いので、ターゲット層を主婦層にあてたキャンペーンを行えば、大きな成果が見込めます。

それでは、フォロー&リツイートキャンペーンの成功事例をご紹介いたします。

1.明治 47都道府県きのこたけのこ愛のお返しキャンペーン

こちらは明治が行ったフォロー&リツイートキャンペーンです。

たびたびネットでも話題になる、きのこの山、たけのこの里戦争をうまく活用したキャンペーンで、とてもおもしろい企画です。

参加方法は、きの山さんかたけ里ブラザーズの公式アカウントのどちらかをフォローし、キャンペーンツイートをリツイートするというもの。

後日当選者の方にDMで連絡をし、プレゼントを贈るという流れになっています。

こちらのプレゼントは「47都道府県きのこたけのこ愛のお返しセット」と銘打たれており、プレゼント内容は、ニックネーム入りオリジナルパッケージカバー(3枚)と、きのこの山(1個)またはたけのこの里(1個)に加え、1つ選べる47都道府県のギフトがもらえるというもの。

当選者数もきのこ派たけのこ派それぞれ47名ずつと、47という数字にちなんだ遊び心がおもしろいですね。

また、愛のお返しキャンペーンと言うのも、とても目を引きます。

きのこの山、たけのこの里国民大調査に多くの方が参加してくれたことに対する愛のお返しということですが、このように言われてしまうと、思わず参加してみたくなってしまいますよね。

おまけに、こちらの広告塔には幅広い世代に人気の松本潤さんを起用しています。

前述した懸賞アカウントの主婦層はもちろん、さらに若い世代の目にもとまりやすくなり、新規顧客層の獲得も促すことができます。

もともとユーザーの関心を寄せやすいという地盤もあり、こちらは当時とても大きな話題を呼びました。

2.マクドナルド てりたマンデーキャンペーン

こちらはマクドナルドが行った、てりたマンデーキャンペーンです。

こちらのキャンペーンは、リツイート&ハッシュタグ投稿での参加となります。

ここで少し、簡単にではありますがハッシュタグ投稿キャンペーンの解説をいたします。

ハッシュタグ投稿キャンペーンは、指定のハッシュタグをつけてテキスト・画像・動画等を投稿するキャンペーンです。

ハッシュタグキャンペーンの、企業側の大きな利点といえば、ハッシュタグ検索によって消費者情報を集めることが可能な点でしょう。

どのような層が参加してくれているのか、その層が興味関心のあるものはなんなのかを知ることによって、より効果的なキャンペーンを実施することが可能になります。

また、魅力的なキャンペーンであればあるほど、ハッシュタグキャンペーンに参加してくれたユーザーのフォロワーが興味を示し、キャンペーンに参加してくれる可能性も高まります。

そういったユーザーの興味関心を分析すれば、新規顧客層の獲得も可能になるでしょう。

ハッシュタグ投稿キャンペーンは、ハッシュタグをつけるだけという手軽な手法であることから参加ユーザーも多く、また、写真コンテストを行ったり、キャッチフレーズを集めたり、一言コメントを書いてもらったりと自由度が高いのもポイントです。

UGC(ユーザーの投稿)を多く獲得することができ、それによって広く話題を生み出せるメリットもあります。

また、広告クリエイティブとしての二次利用、キャッチコピー採用等、ユーザーに実際に参加して楽しんでもらい、それによって企業に対する愛着を得ることも可能になります。

ハッシュタグ投稿キャンペーンは、大勢に広く拡散させたい、顧客層を知りたい、UGCを多く獲得し、それによって愛着を高めることを目的としている場合に、最適なキャンペーンと言えるでしょう。

さて、話をマクドナルドのてりたマンデーキャンペーンに戻します。

こちらのキャンペーンの参加方法はとても簡単です。

「#てりたマンデー」のハッシュタグをつけ、コメントを入れてリツイートするだけです。

こちらに参加すると、抽選で50名に特製マックカードが当たります。

このキャンペーンのユニークな部分は、他のリツイートキャンペーンと違い、実施期間を5日間、毎週月曜日に定めていることです。

このように、キャンペーン期間を限定的、また定期的に定めることによって、こちらのキャンペーンを強く印象づけることができます。

また、短期に行うキャンペーンと違い、毎週月曜に行うことによって、ユーザーに対し自発的にフォローを促すことができ、定着させやすくなります。

このキャンペーンはマクドナルドのTwitterアカウントをフォローすることを条件にはしていませんが、上記の通り自然とフォローを誘導する施策となっているうまいやり方です。

さらに、マクドナルド側のメリットとして、コメントも入れてリツイートさせることを条件とすることで、消費者の率直な意見をキャンペーンを利用して集めることができます。

たとえばアンケートなどだと、敷居が高く感じてしまい、なかなか消費者の率直な意見をきくことが難しいことが多いです。

ですが、Twitterはその特性上、Instagramなどに比べ気兼ねなく思ったことを発信しやすいSNSとなっており、正直な意見を聞くのには向いているツールと言えます。

このキャンペーンのコメントをまとめ、分析することで、今後の商品開発に役立ち、販売実績をアップさせることも可能になります。

UGCを多く獲得することで、多くのユーザーの目にとまり、回を増すごとに参加者の増加も見込めます。

まさに、ユーザー側にも企業側にもメリットのある、工夫をこらした運用のキャンペーン事例といえるでしょう。

賞品として用意されているマックカードの使い勝手の良さも光りますね。

3.ファンタ 君はどちらのオレンジ派!?

こちらのキャンペーンは、フォロー&リツイートキャンペーンに、カンバセーショナルカードを組み合わせたものとなります。

キャンペーンの詳細に触れる前に、簡単にカンバセーショナルカードキャンペーンの解説をいたします。

カンバセーショナルカードは、画像や動画にハッシュタグ入りのCTA(コール・トゥ・アクション)ボタンを複数追加できる機能で、最大4つまでボタンを追加することができます。

そのため、従来のハッシュタグキャンペーンのように、参加者が自身でハッシュタグを打つ必要がなく、打ち間違いなどのミスを防ぐことができます。

また、カンバセーショナルカードボタンには、キャンペーンツイートを心理的にクリックさせやすくする効果もあります。

クリックしたことで投稿画面が立ち上がるので、そのままキャンペーンに参加してくれる可能性も高まります。

くわえて、ハッシュタグのみならず定型文も入れることができるので、キャンペーン参加意欲を促す文言を入れれば、参加ユーザーのツイートを見たフォロワーも取り込むことができます。

また、この形式のキャンペーンは、クイズ方式や、趣味嗜好を問うような選択方式等で実施されることも多く、そういったコンテンツを用意することでますます強く参加を促すことができるキャンペーン方式のひとつといえるでしょう。

それでは、今回ご紹介するファンタのキャンペーンに話を戻します。

こちらは、コカ・コーラ社が行ったファンタのカンバセーショナルカードを利用した、フォロー&リツイートキャンペーンです。

フォロー&ハッシュタグを入れたリツイートでファンタオレンジ飲み比べセットが当たるというもの。

もちろん、このハッシュタグツイートはカンバセーショナルカードボタンに含まれておりますので、参加ユーザーはただツイート下部にある2つのボタンから好きな選択肢を押すだけで、ハッシュタグを含む投稿画面が自動で立ち上がります。

嗜好を聞かれているだけなのですが、このように対戦形式で煽られると、自分の好きなほうを応援したいという心理が働き、キャンペーン参加を強く促進することができます。

どちらが勝つのかもとても気になりますし、強くユーザーの興味を引くおもしろいキャンペーンです。

また、こちらのキャンペーンに当選してもしなくても、このツイートを見てファンタを飲んでみたくなるユーザーも多いでしょう。

商品のプロモーションとして、購買促進にも一役買ったキャンペーンです。

インスタントウィンを利用したリツイートキャンペーン

お次はインスタントウィンを利用したリツイートキャンペーンをご紹介いたします。

その前に、簡単ですがインスタントウィンの解説をいたします。

インスタントウィンは、フォローやリツイートなど、指定された形式で参加すると、その場でプレゼントの抽選結果がわかる仕組みのことを言います。

最近ではただのリツイートよりも、カンバセーショナルカードを利用したリツイートキャンペーンも増えてきています。

カンバセーショナルカードを利用したキャンペーンのメリットは、なんといっても応募数が多いところです。

すぐに結果がわかるので、目についた時に気軽に参加することができます。

さらに、インスタントウィンは毎日抽選という形もとることができます。

つまり、ユーザーが毎日参加すれば参加するほど、情報も拡散し、その分たくさんのユーザーを取り込むことが可能になります。

ただ、問題がひとつあります。

インスタントウィンはTwitterキャンペーンの中でも実践するのがとても難しいということです。

ですが、話題性も応募数も見込めるキャンペーンですので、インスタントウィンに関するノウハウを持っている企業に相談し、実施する価値は十分にあるといえるでしょう。

それでは、インスタントウィンを利用したリツイートキャンペーンの成功事例を紹介いたします。

◉デニーズハンバーグ王決定戦 2019年春

まず1つ目は、株式会社セブン&アイフードシステムズが運営するデニーズが行ったキャンペーン、「デニーズハンバーグ王決定戦 2019年春」というキャンペーンです。

こちらのキャンペーンは、デニーズのTwitter公式アカウントをフォローし、指定のツイートをリツイートすることで、その場で当落の結果がリプライで届く流れとなっています。

当選者には、別途DMで消し込み型クーポンを送付します。

クーポンは、なんとデニーズの主力商品であるハンバーグを、45円で食べられるという驚愕の内容です。

こちらのキャンペーンは大きな話題となり、大変な盛り上がりを見せました。

当然のことながら、実際にデニーズに行かなければ商品を食べることができないので、実店舗への呼び込みにも成功しています。

例えば家族の誰か1人がクーポンに当選した場合、それを利用するために家族全員がデニーズを訪れれば、クーポン当選者以外の家族分の利益も生み出すことができます。

デニーズの売上アップに、非常に効果の高いキャンペーンとなりました。

◉「本田とじゃんけん2020」キャンペーン

2つ目にご紹介するのは、ペプシジャパンコーラが2020年に開催していた、「本田とじゃんけん2020」キャンペーンです。

こちらは、ペプシ公式ツイッターのフォロー&リツイートで、ペプシジャパンコーラ600mlペットボトル1本無料引き換えクーポンが当たるというものです。

このキャンペーンはカンバセーショナルカードを利用したキャンペーンとなっており、それぞれ「グー」「チョキ」「パー」の3つのボタンのうちいずれかを選びリツイートし、本田圭祐選手に勝てば景品ゲットとなります。

また、じゃんけん勝負の結果に合わせて、本田圭祐選手が煽るようなコメントを出してくれるということでも話題になり、トレンド入りしました。

このようなツイートがタイムラインに流れてくると、思わず自分も参加したくなってしまいます。結果をフォロワー同士で共有しあうことで、キャンペーンツイートとはまた別に盛り上がり、そこからさらなる参加者を呼び込むことも可能になる、とても良いキャンペーンです。

当選本数が合計10万本というのも、自分も当選できるかもしれないという期待をユーザーに持たせることができ、参加率上昇に大きく影響しました。

毎日1回挑戦することができますが、当選は1アカウントにつき1回までです。

期間中、勝つまで挑戦することができるのも、大きな魅力のひとつですね。

当落がその場で瞬時にわかるのも嬉しいポイントです。

また、こちらの賞品引き換えクーポンはファミリーマートでのみ使えます。

ユーザーに実際に店舗に足を運ばせることによって、ファミリーマートへの集客も見込めますし、同時に他の商品を購入する可能性も高まり、売上アップも見込めます。

他企業とコラボすることで、お互いに良い相乗効果を生み出すことのできる、効果の高いコラボキャンペーンです。

◉ガスト×ジョナサン×バーミヤン 3ブランド合同新年フォロワー様感謝祭

続いて最後、3つ目にご紹介するのは、すかいらーくホールディングスの、「ガスト×ジョナサン×バーミヤン 3ブランド合同新年フォロワー様感謝祭」です。

こちらはなんと、自社ブランド3社によるコラボキャンペーンです。

ガスト、ジョナサン、バーミヤンのいずれかのTwitter公式アカウントをフォローし、指定ツイートをリツイートすると、その場で当落結果のリプライが届く、という流れです。

賞品は1000円分のお食事券となっています。各社それぞれ100名の当選枠を設けていますので、総勢で300名に1000円分のお食事券がプレゼントされる企画です。

ここからが、このキャンペーンのおもしろいポイントなのですが、なんと外れの場合には、ほかのアカウントでのキャンペーン参加へと誘導されます。

こういったキャンペーンはあまり見かけない、斬新な企画です。

グループ会社を多く手掛けているからこそ、開催できたキャンペーンでしょう。

「お客様に気分や目的に応じてすかいらーくグループのお店を楽しんでもらいたい」という思いからこの企画が生まれたそうです。

ユーザーにとっても、ガスト、ジョナサン、バーミヤンのすべてのTwitter公式アカウントで応募をすれば、当選確率が3倍にもあがる、とってもお得な企画です。

1人のユーザーが3ブランドで毎日応募するだけでも、このキャンペーンの情報拡散力ははかりしれません。

その結果、ガスト、ジョナサン、バーミヤンがすかいらーくグループの会社であると強く認識づけるとともに、3つのアカウントで等しくフォロワー増加が見込め、大成功のキャンペーンとなりました。

TwitterキャンペーンでUGCを獲得するには

ここまでキャンペーン種別と成功事例をご覧いただきましたがいかがでしたでしょうか。

大きな話題になるキャンペーンは、UGCを多く獲得できています。

ここで、いまいちどUGCを簡単に解説いたします。

UGCとはUser Generated Contentの略で、一般ユーザーが写真や動画を撮影するなどして作り出したコンテンツのことを言います。

たとえば商品についてハッシュタグ付きで一言コメントを寄せるようなものも、UGCのひとつです。

なぜUGCを多く獲得したキャンペーンは成功しやすいのかというと、それは企業が発信するよりも、ユーザーの心に響きやすいからです。

例えば、いつもタイムラインにいるフォロワーが、先述のファンタのカンバセーショナルカードキャンペーンや、ペプシの本田圭佑選手とのじゃんけん結果を、感想つきでリツイートしているのを見たら、どう感じるでしょうか。

その相手が仲が良ければ仲が良いほど、自分も試して結果をツイートしたいという気持ちにかられるのではないでしょうか。

しかも、いずれのキャンペーンも手軽に参加でき、なおかつ場合によってはロイヤルティも発生するもので、参加に対するハードルは非常に低いものだと言えます。

こうしたひとつひとつのUGCがさらなる連鎖を生み、いわゆるバズを作り出すことができるようになります。

また、商品に対するコメントも、企業が良さを伝えるよりも、一般ユーザーが投稿したもののほうが、消費者と同じ目線となり、強い共感を呼び信憑性も高まります。

UGCの利点はそれだけではありません。

フォトコンテストやキャッチコピー募集など、アイデア次第でUGCを二次利用することもできます。

とあるTwitterキャンペーンで、採用者の作品はHPに掲載されたり、広告等に利用されたりといった機会を設けたとしましょう。

その場合、応募したユーザーは、たとえ自分の作品が当選しなくとも、自分もこの企画にかかわったということで、主催者の企業や商品に親近感を覚えます。

それは、購買意欲も促進させるでしょう。

またUGCを多く獲得するには、インフルエンサーを起用するのもひとつの手です。

人気Youtuberやtiktok、インスタグラムで活躍しているインフルエンサーを起用し、彼ら自身にキャンペーンツイートをしてもらうことで、自社アカウントのフォロワーにはいない、新たな層へリーチすることができます。

ひとつ、インフルエンサーを起用したリツイートキャンペーン事例をご紹介いたします。

こちらは、液晶タブレット・ペンタブレットを開発するXP-Penと、人気イラストレーターの上倉エクさんとのコラボキャンペーンです。

注目すべき点は、企業のTwitterアカウントではなく、インフルエンサーの投稿をキャンペーンツイートとしてリツイートキャンペーンを実施していることです。

上倉エクさんは、2022年1月現在でフォロワーが約15万人もいます。

上倉エクさん自身がキャンペーンツイートを行うことで、上倉エクさんのフォロワー15万人に、瞬く間にキャンペーン情報が拡散されることになります。

Twitterはイラストレーター等絵に興味があるユーザーが大変多く、このキャンペーンはTwitterととても親和性の高いキャンペーンと言えます。

また、上倉エクさんのフォロワーの中には、実際に絵を描くことに興味を持っているフォロワーが多くいるだろうことも想像に難くありません。

そういった層に広くアピールできることで、商品の認知が拡大し、購買促進の効果も期待できます。

また、キャンペーンツイートを企業ではなくインフルエンサー自身が行うことによって、参加意欲を掻き立て、よりUGCを獲得しやすくなります。

新規顧客を獲得したい時などに、特におすすめの手法でもあります。

Twitterキャンペーンを成功させるKPI設定

ここまでたくさんの成功事例を紹介してまいりました。

成功事例ばかり目にすると、Twitterキャンペーンが簡単に成功できるもののようであると錯覚してしまうかもしれません。

ですが、Twitterキャンペーンは、当然のごとく誰でも簡単に成功するというわけではありません。

むしろ、企業独自の特性を生かしたキャンペーンを実施できないと、失敗に終わることも珍しくありません。

その影響力の大きさから、明確な目標やターゲット層も定めずに曖昧なイメージでキャンペーンを行ってしまうと、ただキャンペーンに費やした時間と費用を無駄にしてしまう結果になるおそれがあります。

また、他社が成功したTwitterキャンペーンの手段を模倣したからといって、必ずしも成果があがるわけではないのが難しいところです。

ただ安易にキャンペーンを行っても、欲しい効果を得られなければ意味がありません。

では、Twitterキャンペーンを成功させるにはどうすればよいのでしょうか。

それは、KPIをしっかりと設定することです。

キャンペーンの成功には、目的・目標をしっかりと定め、それにしっかりと見合ったキャンペーンを実施することが肝要です。

例えばフォロワー獲得が目的であればフォロー&リツイートキャンペーン、フォロー&いいねキャンペーン、認知拡大ならフォロー&ハッシュタグキャンペーン、新規顧客層の獲得なら、自社のフォロワーにいない層のファンを持つインフルエンサーを起用しフォロー&リツイートキャンペーン、というように、KPIがしっかりと設定されていれば、具体的な方向性を決めやすく、また方針もぶれにくくなります。

また、賞品の選定もTwitterキャンペーンを成功させるためには非常に重要です。

例えばメインターゲットを主婦層にするならば、その層が欲しいと思っている賞品を提供する必要があります。

幅広く認知拡大を目指したいというのであれば、世代を問わず人気のAmazonギフトカードやクオカードペイを賞品にすると、参加してもらえるでしょう。

また、自社商品を広く認知させたい、どういったものなのか知って欲しいといった目的がある場合には、自社の人気商品や、新商品をプレゼントにするのも、自社の商品理解が促進されておすすめです。

実際に店舗に足を運んでもらい、そこから利益につなげたいと考えているなら、店頭引き換え券や、割引クーポン券にすると良いでしょう。

Twitterキャンペーンを実施するには、当然ながら費用も人件費もかかります。

せっかく企画したキャンペーンが失敗に終わってしまうことがないよう、今、自社には何が必要で、それを得るためにはどうすればいいのかというビジョンを明確にしましょう。

KPIをしっかりと定めて、効果の高いキャンペーンを実施することが大切です。

フォロワー増加を一時的なものにしないためには

効果的なキャンペーンを実施し、多くのフォロワーを獲得できたとします。

そのフォロワーは、いつまでも自社アカウントをフォローし続けてくれるでしょうか。

答えは否です。

せっかくキャンペーンが成功してフォロワーをたくさん増やしたとしても、その後フォロワーが定着せず離れていってしまうのは当然避けたいですよね。

キャンペーンで獲得したフォロワーが離れていってしまえば、せっかくのキャンペーン費用が無駄になってしまいます。

前述したとおり、Twitterキャンペーンで獲得した新規フォロワーの中には、懸賞用アカウントも多く含まれます。

懸賞用アカウントは、キャンペーンが終わってしまうとフォローを解除してしまう傾向が強くあります。

そのため、フォロワーの増加を一時的なものにしたいためには、キャンペーンは一度きりではなく、定期的に行う必要があります。

また、キャンペーンで増やしたフォロワーを定着させるために、まずはキャンペーンによって獲得したフォロワーの分析をすることが大切です。

ユーザーの特徴を知るには、まずはプロフィールを確認しましょう。

だいたいの方は、プロフィールにご自身の現在の環境、興味のあるものを記載している場合が多いです。

例えば「二児の子を持つ専業主婦です」や、「20↓ 学生。お笑いが好き。関東住み」等々です。

このようにキャンペーンで獲得したフォロワーを分析し、そこにリーチした施策を展開することで、獲得したフォロワーの定着を促し、さらに新たなフォロワー獲得を目指すことができます。

懸賞用アカウントの多くは、前述の通り主婦層がメインであることが多いので、そこへ向けた効果的なアプローチを定期的に行うことも良いでしょう。

このように、キャンペーン→分析を繰り返していくことで、その企業にあったキャンペーンの形が見えてきます。

自社にあったキャンペーンの形がはっきりしたら、その形に則ってキャンペーンを定期的に開催していれば、目立ったフォロワー減少もなく、安定した効果が見込めるでしょう。

Twitterキャンペーンをする上での注意事項

さて、ここまで様々なTwitterキャンペーンをご紹介してまいりましたが、いかがでしたでしょうか?

成功している事例はどれも、ターゲット層をしっかりと設定し、自社の特性をうまく活かしたキャンペーンを行い、しっかりとフォロワー数を獲得し、利益へと繋げていました。

Twitterキャンペーンを行う上で成功させるコツも、だいぶつかめてきたと思います。

ではここで、一番大切な注意点をお伝えいたします。

それはTwitter社の利用規約を必ず遵守することです。

なんだそんなことかとお思いの方も多いことでしょう。ですが、こういう基本的なところが、一番重要かつ大切なものなのです。

Twitter社のキャンペーンの実施については、以下のようにガイドラインが定められています。

複数アカウントを作成させない

キャンペーン応募のために複数アカウントを作成した場合、すべてのアカウントが凍結されてしまいます。必ず複数アカウントでの応募はしないよう、キャンペーン規約に明記してください。

繰り返し同じツイートをさせない

全く同じ、またはほとんど同じ内容やリンクを投稿するのは、Twitterのルール違反になります。同じツイートを何度も繰り返させるようなキャンペーンは行わないようにしてください。1日に複数回応募した場合は無効になるといったルールを設けるなど工夫をしてください。

すべての応募を確認できるように、主催者の@ユーザー名を含めてツイートしてもらう

通知タイムラインですべての応募を確認するために、応募の際は必ず@ユーザー名を入れてもらうようにしましょう。そうすればすべての応募者を漏れなく確認することが可能になります。

キャンペーンに関連する話題を盛り込むように推奨する

関連するハッシュタグを、ツイートに含めてもらうという方法もあります。ただし、Twitterのルール違反になるおそれがあるので、ハッシュタグに関係のない話題は書かないようにしてもらいましょう。

Twitterルールに準拠する

キャンペーン開催前に必ずTwitterルールを確認し、準拠するようにしましょう。

適用法令および規制に準拠する

Twitterルールに限らず、すべての適用法令および規制に準拠しているかどうかを必ず確認してください。法令や規制の準拠は、主催者の大切な責任です。

詳細は下記のTwitter社ヘルプページをご参照ください。

参考元:キャンペーン実施についてのTwitterのガイドライン | Twitterヘルプ

せっかく良質なキャンペーンを実施することができても、ガイドラインに違反してしまうと大変なことになります。

せっかく実施したキャンペーンが無駄になってしまうのはもちろんですが、アカウント自体も悪質と判断されてしまうと、アカウントが凍結してしまったり、Twitter検索から除外されてしまうこともあります。

もちろん、危惧すべきはそれだけではありません。

最悪の場合、自社やユーザーに対し、なんらかのペナルティが課せられてしまうかもしれません。

それを防ぐためには、キャンペーンツイートにきちんと注意事項や規約を明記しましょう。

注意事項や規約が長すぎて収まらない場合には、詳細が記載されたページのURLリンクを載せるのも良いでしょう。

主催者も参加ユーザーも心から楽しんで印象に残るような、安心安全で健全なキャンペーンを行いましょう。

最後に

ここまで、Twitterキャンペーンのひとつである、リツイートキャンペーンに焦点をあててお話してきましたが、いかがでしたでしょうか。

リツイートキャンペーンがいかにユーザーにとって手軽で、かつ参加しやすいキャンペーンであるかがおわかりいただけたかと思います。

ユーザーの注目を集めるには、自社の特性を活かしたユニークなキャンペーンを展開したり、発信力のあるインフルエンサーを起用したりと、その方法は様々です。

また、SNSは常に変化の激しいツールでもあります。

ただリツイートするだけであった当初のリツイートキャンペーンから、カンバセーショナルカードやインスタントウィンを利用したリツイートキャンペーンが主流になってきていたりと、時代の流れに乗ることも最重要なポイントとなります。

今やTwitterをはじめとするSNSは、企業と消費者をつなぐ重要な役割を担っています。

SNSの活用の仕方次第で、そのブランドに対するイメージや売り上げが左右されるといっても過言ではありません。

さらに、Twitterキャンペーンは、工夫次第で様々な目的に広く活用できる可能性を持っています。

企業の目的・目標に合わせた効果的なキャンペーンの実施を目指し、Twitterを楽しく活用してみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。